| 説明 | 山の中で測量作業中の男を、母親の危篤を告げて迎えに来た下女。下女ではあるが若い娘のことで低い島田に結っている。襟のかかった縞柄のきものの裾を端折って、白い湯文字(ユモジ)を見せ、白足袋白脚絆に草鞋がけは女性のふつうの旅装束。足袋は足首の部分が長く草鞋の紐がその上に巻かれている。古い時代の足袋はこの形で紐で結ばれていたが、だんだん低くなってほとんど甲だけを覆うようになり、紐に代わって一般に小鉤(コハゼ)が使われれるようになる。この女性は旅だというのに鞄ひとつもっていない。これはいまならハンドバッグに入れるようなものは、たいてい帯の間や袂に入ってしまうためと、すこし大きいものは小風呂敷に包んで、帯揚げのようにして身体に巻いたのだった。測量技師という男性の方はフロックコートに縞のズボン、山高帽という正装。作業のためのTPOより、技師という身分の方が大事だった、ということもあるだろうし、目的的な洋装というものが、まだあまり知られていなかったためでもある。(大丸 弘) |
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| ID No. | N96-006 |
| 出典資料 | 報知新聞 |
| 発行年月日 | 1896(明治29)年5月13日号 1面 |
| 小説のタイトル | 鷲退治:一団の陰隠火 |
| 作者 | 村井弦斎(1863-1927) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | K3:[山] D5ry:[旅装;旅姿;旅装束] D2sim:[島田;高島田] Vka:[掛襟] D3ob:[帯の締め方;帯の位置] Vta:[足袋] Wzo:[草履;草鞋] Wbo:[かぶり物一般;帽子] Pov:[オーバーコート(外套)] |
| 時代区分・年代 | 19世紀終わり;1896(明治29)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 黒襟;お太鼓結び;白足袋;わらじ;山高帽子;フロックコート;縞のズボン |
| 男女別 | 男性;女性 |
| 体の部分 | 全身 |