近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京麹町辺のお屋敷育ちの令嬢。「梅花女学校を卒業して学芸衆に勝れ容色特に麗しく、知るも知らぬも浜田の長女ちゑ子と言えば世に類なき淑女として許しける(……)」という美女。髪は高島田でも、根を釣り上げたように高くしながら鬢(ビン=横髪)はほとんど張らせないので、高雅とも、見ようによってはやや大げさともいえる独特のかたちになっている。お琴の向こう側に置かれているのは琴爪の入った小袋だろうが、信玄袋のように手に提げて持ち歩くものではないこの種の小袋は、いろいろな目的に合わせて種類が多く、売ってもいたけれど、多くは気に入った端切れを綴って自身で手作りされた。またふところから覗いているのは筥迫で、江戸後期に御殿女中が用い、明治に入ってからそういう階級の女性たちがいなくなったため長いこと忘れられていたのが、このころに復活して、現代では花嫁さんの形式的な装束の一部となっている。(大丸 弘)
ID No. N97-001
出典資料 朝日新聞
発行年月日 1897(明治30)年1月1日号 3面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 玉藻の床(1)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D2sim:[島田;高島田]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Jho:[楽器の演奏;ホームコンサート]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
キーワード 高島田;総柄のきもの;筥迫(はこせこ);琴;琴爪の袋
男女別 女性
体の部分 全身