近代日本の身装文化(身装画像)
説明 宇都宮の貸座敷で妓夫(ギュウ=男衆)をしている男、主の女房と割ない中となったのが周囲の者にも露見し、別れを惜しむ女房をあとにして店を去る。男の行く先は故郷の東京で、鉄道の通じていなかったこの時代では旅になる。格子縞のきものに、裏付きの黒羅紗らしい短いマントを羽織って、肩にもうひとつ、大きな格子のショールとも襟巻ともいえるものを巻いている。女房が渡そうとしているのは煙草入で、丸い玉状の根付の部分を掴んでいる。当時外国人が非常に興味をもったのがこの根付だった。旅と言えば脚絆草鞋が多かったこの時代に男は靴履きらしく、流行の横縞の靴下、その頃の言い方で靴足袋を履いている。蝙蝠傘はだれもが使っていたが、革製らしい四角の鞄はたぶん舶来品だろうから、東京男らしい開化ぶりが見栄だったか。(大丸 弘)
ID No. N81-003
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1881(明治14)年3月8日号 2面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Pma:[マント]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Wkus:[靴下]
Wkas:[傘]
Wka:[鞄]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
Vka:[掛襟]
Vhan:[半襟]
時代区分・年代 19世紀後半;1881(明治14)年
国名 日本
特定地域 栃木;宇都宮
キーワード 格子縞のきもの;格子縞のショール;横縞の靴下;靴足袋;洋傘;蝙蝠傘;こうもり傘;トランク;煙草入れ;莨入れ(たばこいれ);たばこ入れ;畳;枕屏風;黒襟;竪縞のきもの
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥