近代日本の身装文化(身装画像)
説明 大阪・桃谷辺の名の知られた商家の十九になる娘、昨年の秋菊見に訪れた天王寺の洞泉寺で、短冊を渡された若者が忘れられずに恋患い、という記事。挿絵はその出会いの情景だろう。娘は唐人髷風の髪で、前挿しのビラビラふたつが若い娘らしい。袖口で口もとを押さえるのは恥ずかしさを隠すきまったしぐさ。若者は堺の俳諧師の息子、ということだが、師匠の許しを受けて立机(リュウキ)するとそこそこの弟子ができ、もってきた句に点を与えてそれで生活している、宗匠というような人がまだいた時代。若者の膝のかたわらに置いてあるのは携帯用の墨壺で、これと小さな筆の添えてある矢立(ヤタテ)は、文人墨客、あるいは商人らが、外出時には提物として必ず腰に差していた。古風な出で立ち。(大丸 弘)
ID No. N81-002
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1881(明治14)年2月26日号 2面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G043:[縁先;縁端]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ni:[日本髪一般]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhao:[羽織]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀後半;1881(明治14)年
国名 日本
特定地域 大阪;桃谷
キーワード 戸外;縁台;唐人髷風;紋付き羽織;堂島下駄;短冊;筆;墨壺
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥