近代日本の身装文化(身装画像)
説明 書に堪能で、各地の書家との交わりを求めて遊歴している男、越後高田に滞在中に下女として雇った娘に手をつけ、いまひとり東京に戻る日の別れの情景。男は急用のためホンの一時の帰国だからと騙している。男の年齢は四十ばかり、格子縞のきものの上に着ているのは道行。和服の中ではめずらしく竪襟で前が塞がっている防寒用の外衣。被布とほとんど同型だが、文字通り道中着として用いられることが多いので、飾りはない。着るのは男で老人が多い。手に提げた四角い鞄、被った猟虎(ラッコ)の帽子、いずれも舶来か、そうでなくても貧乏人の持つものではないから、働きもせず遊歴できるだけの家産があるのだろう。(大丸 弘)
ID No. N81-004
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1881(明治14)年4月9日号 2面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D016:[中年~初老の男性]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vwa:[男性和装外套]
Wzo:[草履;草鞋]
Wka:[鞄]
Vka:[掛襟]
Wge:[下駄;クロッグ]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 19世紀後半;1881(明治14)年
国名 日本
キーワード 書家;ラッコ帽;格子縞のきもの;竪縞の道行;革かばん;黒襟;小町下駄;袖口で涙をぬぐう
男女別 男性;女性
体の部分 全身