近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉素性を隠して女を囲っている泥棒の親分が、女を連れて銀座の料亭を出たところで偶然子分と出会い、それを探偵掛に目をつけられる、という場面。この事件は1875(明治8)年の3月という設定、銀座通りにガス灯が設置されたのは横浜より数年遅れて前年の12月だった(→年表〈事件〉1874年12月 『京橋区史』1983年)。柳とともにその後長く銀座の名物となる。親分が開化風なのに比べて子分の方はまだ丁髷。豆絞りの手拭いを首に巻き、打ち合わせの浅いきもので、抜き入れ手した右手を懐から出し、なにかを渡そうとしている。いかにも古風なやくざ風。ふたりの探偵は和服に帽子と靴。この時代にふつうに見られるスタイルだが、とくに探偵を表現するときにこのように描かれる。もっともほぼ同じ時代で、いつも紺の法被に股引だった、という証言もある。制服でないこういう和装の探偵を角袖の警官、あるいは単に「角袖」と呼んだ。1886(明治19)年には刑事、または特務巡査はかならず袴を穿くように、という指示が出ている(→年表〈事件〉1886年1月 「刑事、特務巡査等は着袴」朝野新聞 1886年1月30日4面)。(大丸 弘)
ID No. N75-006
出典資料 開花新聞
発行年月日 1883(明治16)年10月4日号 2面
小説のタイトル 信夫摺浮名白衣(しのぶずりうきなのしらぎぬ)(3)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K00:[大・中都市のメインストリート(古代,中世,また、日本,中国,オリエントの都市・王城を含む)]
K006:[東京の主要道路]
D4ya:[やくざ;博徒;ギャング]
Vhao:[羽織]
Wge:[下駄;クロッグ]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vham:[袴(男性)]
Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き]
時代区分・年代 19世紀後半;1875(明治8)年
国名 日本
特定地域 東京;銀座
キーワード 黒紋付き羽織;のめり下駄;豆絞りの手ぬぐい;抜き入れ手;探偵;ガス灯
男女別 男性;女性
体の部分 全身