近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉神戸楠公神社境内の腰掛茶屋。床几(ショウギ)に腰を下ろしているのは近所の商人の娘で年は十六,七、派手な柄のきものに黒襟を掛け、帯はずいぶん下の方に締めているので掛け襟は大きく開いている。その帯は後ろの結び様から見るとやわらかい袱紗帯のたぐいだろうか。膝から下の褄を大きく返して、褄の重なりと、のめりの塗り下駄の先を見せているのは、若い女としてはよくしつけられている。そばに控えるお供の丁稚は風呂敷包みを首に提げている。持って歩くものがないときでも、丁稚はかならず唐草模様の一反風呂敷は畳んで懐に入れて外出したもの。たまたまここで出会った古本屋の若者は双子縞のきものを尻端折り、白木綿の股引を穿いているが、関西では東京とちがい、木綿でもパッチと呼ぶ。連載前回の終わりに、次回より1875(明治8)年のこと、と断っている。(大丸 弘)
ID No. N75-003
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1886(明治19)年2月10日号 3面
小説のタイトル 懸想文春の曙(19)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H806:[神社]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D7re:[令嬢モデル]
Vka:[掛襟]
D3:[着装態様;着付け;着方・着こなし一般]
D4de:[丁稚;小僧]
Wfu:[風呂敷(包み);布包み]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
Vmom:[股引]
時代区分・年代 19世紀後半;1875(明治8)年
国名 日本
特定地域 兵庫;神戸;湊川神社
キーワード 楠公さん(なんこうさん);茶屋;黒襟;尻端折り;パッチ
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥