近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉大阪北の御堂前の、豊かな人形商の家の内。この家に養われている従兄の部屋に、家つきの十五になる一人娘が、夜ひそかに忍んできて想いのたけを掻き口説いている場面。当時の十五はいまの十四、身体的発達は一般に現代より遅れていたはずなので、このような早熟さは本文中にもあるように、「唯益もなき糸竹の道をのみ学ばせて(……)我が邦のおとめたちがややもすれば色情の為に道を誤り浮き名を人に唄われ」という環境のせいだろう。袖を口にくわえて身を反らし、後ろに手をついて膝を崩したポーズも、なにやら舞台の所作事のように見える。机に向かっている従兄も年は同じ十五だが、養われているという恩義も頭にあって迷惑そう。1872(明治5)年,1873(明治6)年という設定で、商家の風俗はまだ江戸時代そのまま。(大丸 弘)
ID No. N73-001
出典資料 今日新聞
発行年月日 1885(明治18)年10月1日号 2面
画家・撮影者 落合芳幾(一恵斎芳幾)(朝霞楼芳幾)(恵阿弥)(1833-1904)
小説のタイトル 片葉の葦(かたはのあし)(1)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H311:[私室;小部屋(寝具のないこと);ブドワール]
D803:[よろこび・親しみ・愛嬌・合歓の表現 ex.握手,抱擁,キス,ベッドシーン,pornography]
Vka:[掛襟]
D2ni:[日本髪一般]
時代区分・年代 19世紀後半;1873(明治6)年
国名 日本
キーワード 裕福;文机(ふづくえ);行灯;黒襟;布団
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥