近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉木場の大店の一人娘と若手女形の色模様。娘の高島田の髷は思いきって高い。島田は芸者もかならず結う髪だが、娘の場合は根を高くする点に特色がある。髪飾りは髷の根に深く挿した櫛と鹿の子の根掛けしか見えない。ふつうはあるはずの前挿し・後ろ挿しの簪(カンザシ)を省いていることと、頬にかかる鬢(ビン=横髪)の後れ毛は、この娘の思い詰めた心情を示すものとも受け取れる。「生得(ショウトク)の美人」という顔は例によってのつり目おちょぼ口の定型ながら、さすがに富岡永洗の描く女性らしい魅力もあらわれている。若手女形の髪はいわゆる鬘下(カヅラシタ)。鬘下の楽屋銀杏というと各種資料ではもっと鬢の張った髪型のように紹介されているのがふつうだが、新聞挿絵に出てくる女形の髪は、楽屋にいるときも茶屋遊びしているときも、まずこのスタイル。ただし眉毛は剃り落としている。(大丸 弘)
ID No. N70-002
出典資料 都新聞
発行年月日 1897(明治30)年1月21日号 3面
画家・撮影者 富岡永洗(藻斎永洗)(1864-1905)
タイトル
小説のタイトル 近世実話 岩井松三郎(1)
作者 橋本埋木庵(生没年不詳);羽山菊酔(羽山尚徳)(菊酔山人)(洗竹居主人)(生没年不詳)[刪定]
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7re:[令嬢モデル]
D2sim:[島田;高島田]
Vka:[掛襟]
時代区分・年代 19世紀後半;1870(明治3)年
特定通称名
国名 日本
特定地域
キーワード 根掛け;後れ毛;黒襟
男女別 女性
体の部分 頭部
関連情報
著作権情報
備考