近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉大阪新堀の廓大又の遊女小寅。この日の本文は彼女の身の上を主にのべている。挿絵は小寅が病に悩むところを示せしなり、とあって、下ろした髪を馬の尾結びにし病鉢巻(ヤマイハチマキ)をしている。紫の病鉢巻きは歌舞伎の演出で、身分ある人が病気であることを示すための小道具として江戸後期からはじまっているが、明治期の新聞挿絵には、その日暮らしの貧乏人まで、病気といえばかならず白い手拭いらしい横結びの鉢巻きをさせている。もともとは頭痛を和らげるために、頭の鉢をきつく縛ったことからはじまったようだが、挿絵に出てくる病人は病気を撰んではいなうようだ。小寅は結核。画家は浮世絵のきまった筆法にしたがった美人顔を描いているにすぎない。衣類の表現では打ち込み、穂先や筆の腹の使いようなど毛筆の筆癖がつよく、ひどく角角のめだつ奇妙な衣服描写になっていることに注意が必要。(大丸 弘)
ID No. N70-001
出典資料 都新聞
発行年月日 1884(明治17)年7月8日号 3面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4by:[病人;けが人;障害のある人]
D2:[ヘアスタイル]
Whac:[鉢巻;ヘッドバンド]
Vka:[掛襟]
時代区分・年代 19世紀後半;1870(明治3)年
国名 日本
キーワード 馬の尾結び;病鉢巻き(やまいはちまき);黒襟
男女別 女性
体の部分 上半身