近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉この女性の夫の、英吉利伝習銃隊江戸城警衛大隊長、という物々しい肩書きに、維新時の風俗の、旧習とも開化ともつかないハイブリッドの様相の背景が見える。しかしそれは公的世界の話、家庭の子女たちは古風な姿をこの後も当分は保ちつづける。左側の七歳の娘は髪をお稚児に結い、帯は「おたてや」と呼ぶ竪矢の字。年のいかない少女ほど垂直に板を背負ったように結んだ。袖口で涙を拭いている母親の髪は当然丸髷。同じ丸髷でも貴婦人風といって、髷を高々と結う習慣はしばらく残るが、松本洗耳の描いているこの髷はいくぶん奇妙にも見えるので、別種の髷かもしれない。(大丸 弘)
ID No. N68-005
出典資料 都新聞
発行年月日 1900(明治33)年8月24日号 3面
画家・撮影者 松本洗耳(1869-1906)
小説のタイトル 探偵実話 剃刀おきん(あたりやおきん)(5)
作者 高谷為之(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D002:[女の子(小学生くらい)]
D2:[ヘアスタイル]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D2ma:[丸髷]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 19世紀後半;1868(明治元)年
国名 日本
キーワード 母と子;竪矢の字;立て矢結び;稚児髷;お太鼓結び;袖口で涙をぬぐう
男女別 女性;女児
体の部分 全身;坐臥