近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉神田で前夜四軒半を焼いたという火事の焼け跡、鳶口(トビグチ)を持っている仕事師に、近所の武家の中間が様子を尋ねている。江戸時代の火事では風下の家を引き倒して延焼を防ぐのがもっとも有効な消火法だったから、町火消しはその破壊の道具である鳶口から「鳶の者」と呼ばれた。しかし鳶口を持ってこちらに背中を見せている男は、ここの文中では仕事師と呼ばれている。この時代までは火消しと仕事師は同じものと考えられるが、明治以後官営の消防署ができてからは、土木建設工事の手伝い、とくに足場の組み立てなどを主にする職種として、「トビさん」という愛称とともに現在まで残っている。鳶職は公的な報酬がなかったから、町内の大店の出入りという形になり、着ている法被も御出入りのお店から盆暮れにもらう、店の屋号の入ったもの。(大丸 弘)
ID No. N68-004
出典資料 都新聞
発行年月日 1900(明治33)年4月12日号 1面
小説のタイトル 実譚 江戸さくら(31)
作者 渡辺黙禅(1870-1945)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Jji:[事故・火災・水害等の現場;消火・救急・救援活動;危険な環境]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
時代区分・年代 19世紀後半;1868(明治元)年
国名 日本
特定地域 東京;神田
キーワード 火消し;鳶職;鳶口;法被(はっぴ);中間(ちゅうげん);豆絞りの手ぬぐい
男女別 男性
体の部分 全身