近代日本の身装文化(身装画像)
説明 危うい状態の初老の夫婦を中心にした肉親の心の関わり合いをえがく。肉体労働ではないが、かなり汗を流さなければならない一日の勤めから帰った父親は、「汗臭い洋服を抛り出して素裸で風を入れていた。そして目蓋を紅くして酒臭い息を吐いていた」。異性の肉親の前でも平気に裸になることは、わが国では近代化、ないしは文化の西洋化のある段階で拒絶されることになる。それ以前の文化にどっぷりつかっている父親には、なぜそれがいけないのかまったく理解されない。いけないなどと考えること自体、「嫌らしい」のだと、豪快に笑いとばすだろう。もちろんそれは単に西洋化、ということではなく、生活の向上、都会化、とりわけ住居様式の変化が、個人と、個人の肉体についての意識を変容させたといえる。(大丸 弘)
ID No. N17-003
出典資料 朝日新聞
発行年月日 1917(大正6)年3月18日号 6面
画家・撮影者 名取春仙(1886-1960)
小説のタイトル 波の上(87)
作者 正宗白鳥(剣堂小史)(1879-1962)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D016:[中年~初老の男性]
D0ro:[露出;シースルー]
Pfun:[下ばき;ふんどし]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
時代区分・年代 20世紀前半;1917(大正6)年
国名 日本
キーワード 裸;胡坐(あぐら)をかく;うちわ
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥