近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京上野の、山上の公園から石段を下り、広小路に下りたあたりの景観。石段を上がったところに西郷隆盛の銅像が立つ。銅像の建ったのは1898(明治31)年だから、もちろんこの物語のときにはあった。お上りさんの群れを含めて、東京でももっとも繁華な地域だが、この辺りから正面奥の池ノ端へかけて、明治中頃ぐらいまではずいぶん暗いところで、夜歩くには提灯が必要だったらしい。この挿絵では市内電車の安全地帯の照明灯二基を含めて、種類のちがう街灯が四基みえるが、街の明るさ暗さは街灯の光などより、軒を接する商店の活気のある店頭照明によるのだから、この時代はどうだったのだろうか。「見渡す軒端に電灯の光、道の両側に露店の灯は照らせど、往き来の顔は朧げに見分け難し」とある説明から想像するしかない。(大丸 弘)
ID No. N17-005
出典資料 国民新聞
発行年月日 1917(大正6)年4月5日号 4面
画家・撮影者 公文菊仙(公文菊僊)(1873-1945)
小説のタイトル 天眼通(49)
作者 村上浪六(1865-1944)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K0:[道;道沿いの景観]
時代区分・年代 20世紀前半;1917(大正6)年
国名 日本
特定地域 東京;上野;広小路
キーワード 街灯