近代日本の身装文化(身装画像)
説明 三人の母――生みの母、育ての母、父の後妻――の間を転々とする娘の半生を追うものがたり。この日は登場人物たちの身の上を回顧している回なので、挿絵と直接の関係はない。大きな火鉢の前に並んでいるのは十二,三歳と十歳くらいの姉妹。二人とも、きものもその上に着た被布も派手な友禅柄。おそらくメリンス友禅だろう。明治時代は輸入品の方が多かったメリンス(モスリン)も、1910年頃には国産が舶来の量を超え、染色技術の改良や日本人向き意匠の工夫などで、庶民衣料として絶対の地位についた。それでもメリンスといえば、けばけばしい柄の安物、という見方、ないし偏見は続くのだが。二人とも髪は下げ髪で大きなリボンをしている。大きなリボンの最盛期だった。(大丸 弘)
ID No. N17-002
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1917(大正6)年3月8日号 9面
画家・撮影者 池田蕉園(榊原蕉園)(1885以降-1917)
小説のタイトル 誘惑(26)
作者 徳田秋声(1871-1943)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D002:[女の子(小学生くらい)]
D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhi:[被布]
時代区分・年代 20世紀前半;1917(大正6)年
国名 日本
キーワード 下げ髪;リボン;友禅柄の被布
男女別 女性;女児
体の部分 全身;坐臥