近代日本の身装文化(身装画像)
説明 女学生のごく標準的な立ち姿。十七,八の女学生は、学生らしく小さめの束髪に造花を飾り、中振袖くらいの長い袂のきものの襟元はフリンジの付いた襟巻で塞いでいる。袴の裾から見える履物は女学生の場合、たいていは重ね草履。右手に抱えているのは教科書など学用品の入った紫色の袱紗、とよく言われるが、必ずしも袱紗でなくても、少し前の時代から流行り出している信玄袋、千代田袋、三保袋(ミホブクロ)など、さまざまに工夫されている新発売の袋類でもあったろう。革製のバッグ類は女学生の持ち物にはなっていないようだ。下げたもう一方の手にはパラソルを持つ。洋画家の渡部審也の描いている女性は浮世絵美人を脱しはしたが、だれを描いても二重瞼の審也顔。また、従来の日本画系の挿絵画家に比べると部分的な省筆がいちじるしい。この点は、挿絵のリアリティーに頼りたい風俗研究者にとっては困ったこと。(大丸 弘)
ID No. N07-002
出典資料 時事新報
発行年月日 1907(明治40)年1月24日号 7面
画家・撮影者 渡部審也(1875-1950)
小説のタイトル 寒熱(4)(2(2))
作者 広津柳浪(1861-1928)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7jog:[女学生]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
Vhao:[羽織]
Vhaf:[袴(女性)]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Qfu:[縁飾り;フリンジ]
Wzo:[草履;草鞋]
Wfu:[風呂敷(包み);布包み]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 20世紀初め;1907(明治40)年
国名 日本
キーワード 造花;二重瞼;二重まぶた;書生羽織;ショール;ぞうり;パラソル
男女別 女性
体の部分 全身