近代日本の身装文化(身装画像)
説明 九段の靖国神社、この時代はまだ招魂社と呼んだその入口、小さな社務所のあたりに連れ立っている親子四人を見返している紳士。社務所の向こうの大きな煉瓦壁はできて間のない遊就館。親子連れのうち娘は十二,三というから女学校一,二年、長く伸ばした髪をお下げにして結び目に大きなリボンをつけている。まだ学校に上がっていない幼児はセーラー服に同じ水兵帽。幼児の洋服は洋服導入の先頭を切ったが、洋装というより扮装、という方が近いことがある。七五三などが特にそんなものだった。お父さんは着流しのインバネスで、男の冬のすこし改まったいちばん当たり前の恰好。奥さんは裾の厚い小紋の紋附のきものに短いショールを巻いている。奥さんの帯のお太鼓が少々大きすぎるようだ。遠く、遊就館の近くに、ケットを羽織って蝙蝠傘を杖にした、男か女かわからない二人連れが見える。招魂社には多いお上りさんか。(大丸 弘)
ID No. N05-003
出典資料 東京日日新聞
発行年月日 1905(明治38)年4月8日号 5面
小説のタイトル 母の心(18)
作者 柳川春葉(1877-1918)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H806:[神社]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vhao:[羽織]
Vwa:[男性和装外套]
Vob:[帯]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhaf:[袴(女性)]
D011:[男の幼児(だいたい就学以前)]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
時代区分・年代 20世紀初め;1905(明治38)年
国名 日本
特定地域 東京;九段
キーワード 靖国神社;招魂社;社務所;中折帽子;中折れ帽子;黒紋付き羽織;羽織紐;兵児帯;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];ショール;お太鼓結び;下げ髪;リボン;男児洋服;水兵帽;セーラー服;後ろ姿
男女別 男性;女性;男児
体の部分 全身