近代日本の身装文化(身装画像)
説明 三人の登場人物が嫁入支度の下見に訪れたのは、大呉服店の陳列場、とある。日露戦争(1904年,1905年)をはさんだこの時期には、古い暖簾の呉服店の商売の仕方に大きな変革がつづいていた。銀座など目抜き通りの商店は、入口を従来の長暖簾からガラス戸に換えはじめた。三井呉服店がこれまでの座売りをやめたのは前年のことで、店内にはここで見るような陳列ケースが置かれた。それでも一隅には昔風の結界があって、番頭が店内を取り仕切っている様子だ。陳列ケースが置かれたかわりに、板敷きの店内に入る客は下足番に下駄を預けさせられた。百貨店への展望を抱くようになった大呉服店は先進国にスタッフを送って、店内レイアウトの研究をはじめていた(→年表〈事件〉1903年1月 「三井呉服店、商品飾り付け方主任・田中益三をアメリカへ派遣」中外商業 1903年1月30日3面)。五分刈り頭で髯を撫でている男の、後ろのふたりの女性は縦型の束髪、男と向かい合っている女は中年のおかみさん風の丸髷。(大丸 弘)
ID No. N02-004
出典資料 報知新聞
発行年月日 1902(明治35)年6月23日号 1面
小説のタイトル 酒道楽:嫁入支度
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H84:[店舗内(売場)のスペース]
D5te:[展示・陳列・収納など]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D2ma:[丸髷]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D2ot:[男の髪型]
D1hi:[ひげ]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 呉服店;ショーケース;陳列ケース;ガラスケース;竪縞のきもの;お太鼓結び;五分刈り;口髭;小紋のきもの;羽織紐
男女別 男性;女性
体の部分 全身;群像