近代日本の身装文化(身装画像)
説明 海洋譚の冒頭で、話は元日の朝の洲本漁港からはじまる。第一回ではヒロインの娘と副主人公の少年との出会だが挿絵はそれとは関係ない。ヒロインの美女は「年頃は十六あまりであろう、茶色の肩掛(ショール)を深う着て、赤糸中形縞の小袖に、節糸織の下着、赤い唐縮緬のフキを厚う見せて、小さい深張の蝙蝠傘をさして居る」等々。その外出すがとこの場面の身なりが同じだとすると、これは一般的な女学生の恰好。胸高に袴をはき、「だらりに結うた髷の端を渦巻かして(……)」という言い方は少しわかりにくいが、下げ髪の根を小さく巻いているのだろう。これは当時マーガレットといわれた束髪に近いことになる。女学生はふつうは家に帰ると袴を脱ぐものだが、お正月ということで改まった恰好。前に座っている女の子は、姉と同じように下げた髪が、大きくやの字に結んだ帯の上にかぶさっている。(大丸 弘)
ID No. N03-001
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1903(明治36)年1月1日号 29面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 海中旅行(1)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhaf:[袴(女性)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1903(明治36)年
国名 日本
キーワード リボン;下げ髪;竪矢の字;立て矢結び;膝をくずす;火鉢;障子
男女別 女性;女児
体の部分 全身;坐臥