近代日本の身装文化(身装画像)
説明 夏の夜の不忍池畔を散策するのは、「白絣に兵児帯、自然木のステッキを引きずるようにして、今一人の上布の単衣に絽の五つ紋、パナマの夏帽を戴いた優形」という二人の男。どちらも教育ある身分のものらしい。麻の上布に絽の紋附羽織は、男の夏衣装としては最上のもの、またパナマは麦藁帽子と比べると何倍かの高価な品だった。だからといって連れの男が貧しい恰好というのではない。涼みがてらの散歩でもちょっとした用足しでも、木綿の白絣に兵児帯、紺足袋は、貧富と年齢を問わず広く見られる恰好。加えてステッキを突くことで、旦那っぽい印象になる。この男の履いているのは薩摩下駄風の両刳りで、全体に書生風。連れの男は白足袋に表付きのノメリの下駄で、確かにやや優形。(大丸 弘)
ID No. HC04-001
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1904(明治37)年1月8日号 7面
小説のタイトル 新作 相思怨(そうしえん)(6)
作者 草村北星(1879-1950)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D1hi:[ひげ]
Vhao:[羽織]
Qkas:[絣]
Vob:[帯]
Vta:[足袋]
Wge:[下駄;クロッグ]
Wtu:[杖;ステッキ;松葉杖]
時代区分・年代 20世紀初め;1904(明治37)年
国名 日本
キーワード パナマ帽;八字髭;黒紋付き羽織;羽織紐;白足袋;書生風;白飛白のきもの;兵児帯;紺足袋;薩摩下駄風;両刳りの下駄;のめり下駄
男女別 男性
体の部分 全身