近代日本の身装文化(身装画像)
説明 煙草屋の娘千枝が裁縫の稽古から帰ると、長火鉢を挟んで母親と喋っているのは親類の老人。四十九歳の母親は、風邪で手拭い鉢巻きをしている。この時代の女性に頭痛もちが多かったのかどうかわからないが、頭痛鉢巻きをしたり、額に切手のような頭痛膏を貼っている中年女性はたしかによく見かけられた。母親は、身内とはいえ客が来たので、仕方なく起きているのかもしれない。その母親も十代の娘も同じような縞ものでも、娘のにはさすがにそれに大きな花柄が散っている。黒繻子の掛け襟をしているのは東京も大阪も変わりない下町風で、きものの襟は大きく開いて下の半襟を見せているが、堅気の女たちは襟をあまり抜いていない。襟をぬくこと上方では突き襟すると言った。(大丸 弘)
ID No. D11-024
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1899(明治32)年3月16日号 4面
小説のタイトル 解衣(ときぎぬ)(2)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Whac:[鉢巻;ヘッドバンド]
Vka:[掛襟]
D017:[男の老人]
Vhao:[羽織]
D3ut:[打合せ;襟あき;ぬき襟]
時代区分・年代 19世紀終わり;1899(明治32)年
国名 日本
キーワード 病鉢巻き(やまいはちまき);竪縞のきもの;黒襟:縞の羽織;花模様入り竪縞のきもの;長火鉢
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥