近代日本の身装文化(身装画像)
説明 大阪・曾根崎、お初天神あたりの写真屋の前で、裁縫の稽古帰りらしい娘たちが、飾ってある写真の人の品定めに賑やかだ。年齢は十四歳から十八歳くらいまでの開きがあって、現代なら高校生というところ。髪は、島田、天神、桃割、新蝶々、唐人、揚巻とある。このうち天神と新蝶々とは東京より大阪で好まれた髪。手前の娘が本編の主人公で煙草屋の一人娘、「眉も鼻も唇も、面道具の四個皆微瑕(イイブン)なく揃いたり難は新蝶々の額髪の稍濃きに過ぎたるなれど、それを柔らかき生毛もて、霞の如くぼかしたるが、かえって愛らし」。額髪はいまはふつう前髪を指すように辞書には出ているが、それよりとくに切り前髪を言うことが多い。ただしここでは、とくに生え際のことを言っているようだ。本文中には娘たちの着ているもの、履いているもののことも詳しく述べているが、挿絵でははっきりわからない。主人公の履いているのは畳表付きのポックリ。(大丸 弘)
ID No. D11-023
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1899(明治32)年3月15日号 4面
小説のタイトル 解衣(ときぎぬ)(1)
作者 加藤眠柳(生年不詳-1920)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ni:[日本髪一般]
Vka:[掛襟]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀終わり;1899(明治32)年
国名 日本
特定地域 大阪;曾根崎;お初天神
キーワード 写真屋;稽古帰り;黒襟;木履;ぽっくり下駄
男女別 女性
体の部分 全身;群像