近代日本の身装文化(身装画像)
説明 女学校の同窓で、身分も富も申し分のない家のお嬢様たち四人の集い。小紋のきものに黒紋附の羽織がふたり、被布がひとり、帯付き、つまり、きものに何も羽織らない人がひとり。これはお招きしたこの家の娘かも知れない。女性の羽織は礼装ではなく寒さ避けのものだから。この女性は女性の礼装である黒の裾模様のように見えるが、まさか同窓の友人と会うのにそんな仰々しい恰好はできない。小紋は縞もの同様趣味ゆたかなものだが、維新後は江戸時代ほど好まれず、とくに若い女性には敬遠され気味だった。髪はここにいるような、嫁入を目前に控えたような女性は高島田がふつう。しかし山の手の学校出のお嬢様には、四人に一人くらいの割合で、こうした会合に束髪で出てくる人がいただろう。束髪は単純すぎて嫌う人が多かったのだが、この時代になるとさまざま技巧的な髷のスタイルも生まれ、またこのお嬢さんのように、日本髪とはべつのおもしろさをもった、華やかな髪飾りを工夫する人も現れていた。(大丸 弘)
ID No. D08-110
出典資料 報知新聞
発行年月日 1899(明治32)年4月11日号 1面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 日の出島:老松の巻 女同士
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Jds:[同窓会]
H6:[和座敷一般]
D7re:[令嬢モデル]
Vhao:[羽織]
Vhi:[被布]
D2sim:[島田;高島田]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1899(明治32)年
国名 日本
キーワード お嬢様;黒紋付き羽織;小襟;総角(あげまき)の房;高島田;リボン;髪飾り;座布団;茶碗;茶卓;菓子器;火鉢;火箸;地袋;置き時計;手箱
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥