近代日本の身装文化(身装画像)
説明 離縁されて行き場がなく、葛飾辺りの、元は旗本だったらしい古屋敷に下女奉公した女。その女を訪ねてきた知り合いの令嬢。零落したとはいえ、むかしの身分に固執している屋敷の三太夫は、下女の身寄りの者を玄関には通さない。旧幕時代は武家の勝手口を御錠口(オジョウグチ)と呼んだが、令嬢はそこから上がらされた。令嬢は娘島田、小紋のきものに黒縮緬の紋附羽織、路が悪いので前褄を少し引き上げて帯に挟み、左手は袖先に隠して軽く胸を押さえる。右手に提げている袋はこのころ流行りの信玄袋とか四季袋とかいうのではなく、口金の付いた洋風の鞄。それはお嬢さんの身分を暗示しているのかもしれないし、あるいはそこに千円という大金が入っているためかもしれない。(大丸 弘)
ID No. D08-105
出典資料 報知新聞
発行年月日 1898(明治31)年3月2日号 1面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 日の出島:殊勝の至り
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H2:[調理関係設備・調度]
D7re:[令嬢モデル]
D2sim:[島田;高島田]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhan:[半襟]
Vhao:[羽織]
Wka:[鞄]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀終わり;1898(明治31)年
国名 日本
キーワード 勝手口;台所;お嬢様;娘島田;小紋のきもの;黒紋付き羽織;洋風かばん;小町下駄;破れ障子
男女別 女性
体の部分 全身