近代日本の身装文化(身装画像)
説明 おのれの妹が不始末して離縁になったのを根にもって、玄関先に座り込んでいちゃもんをつけるやくざな兄貴。実際に起こったことではなく、そんなこともあろうかというはなしの中の想像場面。古風な雪洞(ボンボリ)を持って出てきたのは若い女中で、髪は蝶々風に結って、縞のきものにも、その下の襦袢にも黒襟が掛かっているのは、それなりに色っぽいもの。照明はもう石油ランプの時代で、電灯照明も一部には入っていた。しかし常夜灯や手燭としては相変わらず蝋燭がつかわれていたらしい。凄んでいる男の恰好は芝居のしぐさそのまま。威勢のよさを見せるためこの種の男は、きものを短めに着て、彫物や身体の傷、そして毛ずねや胸毛を見せるようにする。そのための特殊な仕立て方さえあった。(大丸 弘)
ID No. D08-093
出典資料 報知新聞
発行年月日 1897(明治30)年6月2日号 1面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 日の出島:悪い人
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G023:[日本式玄関構え]
D4ge:[下女;下男;召使い]
D2ni:[日本髪一般]
Vka:[掛襟]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
H000:[照明;照明具(一般)]
D0tam:[体毛;脇毛;毛を剃る]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
キーワード 蝶々髷風;黒襟;前垂れ;雪洞(ぼんぼり);すね毛
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥