近代日本の身装文化(身装画像)
説明 書生羽織といわれる男羽織の、1880年代(ほぼ明治10年代)あたりまでの本来のものは、綿の入った防寒用の長羽織であり、表立ったところへ着て行けるものではなかった。右端の髭男は警視庁の刑事で、刑事はこの時代、捜査に当たってはかならず袴を穿くよう求められていて、これは職務上の恰好になる。本来の書生羽織は無骨な薩摩絣が多かった。帯が幅の広い兵児帯で、羽織の紐がその帯の下まであるのも書生羽織の特色。刑事の方は履いている下駄までまな板のような薩摩下駄。和服には洋服のような外套というものがない。寒ければ綿入れのきものの重ね着をするだけ。トンビとか二重回しと呼ばれた二重外套は、洋服屋に注文して作る洋服の一種で、この時代、だれにも手の届くというものではなかった。(大丸 弘)
ID No. D07-084
出典資料 都新聞
発行年月日 1895(明治28)年3月15日号 3面
小説のタイトル 懸賞美人(14):真か贋か
作者 羽山菊酔(羽山尚徳)(菊酔山人)(洗竹居主人)(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ke:[警察官;目明かし]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D1hi:[ひげ]
Qkas:[絣]
Vhao:[羽織]
Vham:[袴(男性)]
Wge:[下駄;クロッグ]
D802:[脅し・怒り・叱責・威圧・威厳の表現]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀終わり;1895(明治28)年
国名 日本
キーワード 刑事;口髭;顎鬚;書生羽織;薩摩絣;薩摩下駄;肩を怒らせる;山高帽子;格子のきもの;黒紋付き羽織;羽織紐;のめり下駄;堂島下駄;竪縞のきものと羽織;ぞうり
男女別 男性
体の部分 全身