近代日本の身装文化(身装画像)
説明 頼まれ仕事の人殺しをすました悪党ふたり。匕首(アイクチ)の血潮を手拭いで拭いとっている裸足の男は、きものの片裾をまくり上げている。きものの裾が足に絡むのを嫌うときでも、両裾をまくるのと片裾をまくるのとでは、気分のちがいが大きい。手前の男は懐手して札束を数えている。親子縞のきものに細かい縞の半纏、この男は下に襦袢を着ず、素肌に袷を着ている。素袷といって、一応粋なものということになっていたが、けっこう垢と膏(アブラ)で薄汚いのもあったろう。懐手で金勘定は人目に立たず、しまうのも簡単で、和服独特のわざといえる。畳表の付いたノメリの下駄を履いたこっちの方が、もちろん兄貴分。(大丸 弘)
ID No. D06-006
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1894(明治27)年2月19日号 5面
小説のタイトル 梓巫女(あずさみこ)(発端)(下):刃の血糊
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ya:[やくざ;博徒;ギャング]
Vhat:[半天;どてら]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
D3fu:[懐手]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀終わり;1894(明治27)年
国名 日本
キーワード 親子縞のきもの;細縞の半纏;素袷;豆絞りの手ぬぐい;札束;格子のきもの;片裾をまくる;のめり下駄;ふところ手;素足
男女別 男性
体の部分 全身