近代日本の身装文化(身装画像)
説明 この時代はふつう九段の招魂社と呼んだ、靖国神社の境内をブラブラ歩いている二人の若者、一方は本編の主人公のひとりで大阪の新進作家。「紬の平生着(フダンギ)に琉球の袷羽織を着て、白縮綿の帯に時計の鎖を巻きつけ、金縁の眼鏡を掛けて、天鵞絨(ビロード)の鳥打帽を被った才子風の好男子」。これだけを見るとかなりのキザ男でもあるが、新進作家のイメージはこんなものだったのか。琉球の羽織というのは紺絣の紬で、これひとつとっても贅沢なもの。履いている下駄も畳表のついてノメリで、安物ではない。眼鏡だけでなく時計もおそらく金時計だろう。この時代は金時計、金の指環、金歯などが、それほどキザでもなく、イヤミとも感じられなかったらしい。片方の男は「洋服に縞羅紗の外套を纏い、角山の高帽を被りて、マニラをふかしつつ擦違う人をちょっちょっと意味もなく注目し」とあって新聞記者。記者を「種取り」などと呼んで嫌った時代ではもうないが、逆にすこしスタイリッシュでありすぎるようだ。(大丸 弘)
ID No. D06-009
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1894(明治27)年2月23日号 3面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 梓巫女(あずさみこ)(4):夫人の噂
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wme:[眼鏡]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Qkas:[絣]
Vhao:[羽織]
Vta:[足袋]
Wge:[下駄;クロッグ]
Pov:[オーバーコート(外套)]
Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
Wtu:[杖;ステッキ;松葉杖]
時代区分・年代 19世紀終わり;1894(明治27)年
国名 日本
特定地域 東京;九段;靖国神社
キーワード 大阪の作家;鳥打帽子;鳥打ち帽子;金縁眼鏡;首巻;竪縞のきもの;紺飛白の羽織;琉球の袷羽織;羽織紐;紺足袋;のめり下駄;堂島下駄;新聞記者;山高帽子;縞のズボン;煙草
男女別 男性
体の部分 全身