近代日本の身装文化(身装画像)
説明 母親を足蹴にして娘を攫(サラ)ってゆく男。もう嫁にゆく年頃の娘に猿轡(サルグツワ)をして、小脇に掻き抱いている。男の着ている細かい格子縞は、味噌漉とか、翁格子とか、あるいはかぎりなく無地に近い盲縞(メクラジマ)とか、男のさりげない好みの生かされるもの。裏に濃紺、袖裏にはべつの派手な柄を使っているなど、かなり好みのきつい男かもしれない。男はだれもが股引など穿くわけではないから、こんな恰好をするとすぐ褌(フンドシ)が丸見えになるのが江戸っ子式の下半身。またやくざな男はそれを見栄にして、はったりを利かせるときは、裾を大きくまくったりする。隣の部屋に母と娘の寝道具があり、古風な高枕の底の部分に、小抽斗(ヒキダシ)の付いているのがわかる。桜紙などを入れたもの。(大丸 弘)
ID No. D06-005
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1894(明治27)年2月18日号 3面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 梓巫女(あずさみこ)(発端)(上):昔語
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Pfun:[下ばき;ふんどし]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
Jhu:[ふとん・ベッドに横たわる;寝道具]
時代区分・年代 19世紀終わり;1894(明治27)年
国名 日本
キーワード さるぐつわ;竪縞のきもの;盗人被り;盗人かぶり;格子のきもの;褌(ふんどし);襖(ふすま);急須;湯呑み茶碗;お盆;ランプ;高枕;夜具
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥