近代日本の身装文化(身装画像)
説明 大阪・天王寺のほとりに、広庭を控えたるひと構えの邸、という書出し。ふたりのお嬢様の衣裳付けもくわしい。いくぶん淋しい面差しの姉は、「質素なる瓦斯二子のふだん着に、綿入り繻珍の帯を締まりよく結び下げ、流石に襦袢の袖口に紅きもの見せたる、誰(タ)が眼にも品よき立ち姿」とあって、流石に襦袢の云々とあるように、この大家の娘としては地味な恰好といえよう。幼い妹は「矢筈飛白の御召に、縞博多の帯を立子(タテコ)に結びたる様、姉の質素に引き換えて、また一層の見栄えあり」という華やかさ。立子は東京でいう矢の字。妹の髪は十二歳の子どもらしい切下げのおかっぱ。十八歳の姉の髪は新蝶々。(大丸 弘)
ID No. D05-025
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1893(明治26)年7月21日号 2面
画家・撮影者 槙岡恒房(生没年不詳)
小説のタイトル 夏木立(1)
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K57:[庭園]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D002:[女の子(小学生くらい)]
D7re:[令嬢モデル]
D2:[ヘアスタイル]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Qkas:[絣]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
国名 日本
特定地域 大阪;天王寺
キーワード お屋敷の庭;灯籠;お嬢様;切下げ前髪;新蝶々髷;簪;櫛;瓦斯双子のきもの;矢絣のきもの;竪矢の字;立て矢結び;木履;ぽっくり下駄
男女別 女性;女児
体の部分 全身