近代日本の身装文化(身装画像)
説明 小売酒屋の店先、客足の途切れることのない繁盛の店という。小売酒屋はふつう立ち飲みの客に升酒の量り売りをするもので、それがいい儲けにもなるのだが、挿絵では店のその部分は隠れている。店の人間は丁稚がひとりだけらしいが、筒袖のお仕着せに前垂れ掛け、酒屋の使用人は扱うものが酒樽など重量があるので、丈夫な厚司織の前垂れ。四人の客はとりどりで、紺の半天に三尺帯、半股引に饅頭笠、草鞋履きの男は人力車夫か。銭を差し出している子どもは、肩揚げのある袂のきものに兵児帯を大きく結んで、家のお使いで父親の晩酌料を買いに来たのだろう。麦藁帽の若者は前垂れ掛けの御店者(オタナモノ)、肩揚げのように見えるが袖をたくし上げているのだ。帯を大きく下げ結びに結んでいるらしい娘は、買い物の袋を提げた手を片方の袖で隠している。店の奥に焼酎、味醂と書かれた大きな壺が並んでいて、そのほか塩や醤油、味噌、また味噌漬や奈良漬を売っている酒屋も多かった。(大丸 弘)
ID No. D05-024
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1893(明治26)年6月1日号 3面
画家・撮影者 槙岡恒房(生没年不詳)
小説のタイトル 真景住江月(しんけいすみのえのつき)(21)
作者 香川蓬洲(香川倫三)(蓬洲居士)(生年不詳-1929)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G01:[店舗 ex.店構え全景,出入りする客,従業員]
D4de:[丁稚;小僧]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Vhat:[半天;どてら]
Wkab:[笠]
Vob:[帯]
Wzo:[草履;草鞋]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Qkas:[絣]
Vkat:[肩揚げ]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
国名 日本
キーワード 酒屋;筒袖;前垂れ;半纏;三尺帯;饅頭笠;わらじ;麦藁帽子;前垂れ;飛白のきもの;兵児帯;日和下駄
男女別 男性;女性;男児
体の部分 全身