| 説明 | 回顧の中の一場面。旅役者の女を後添いにし、その連れ子のために悩まされ、結局素行の修まらなかった連れ子のひとり――男の子は悪疫に倒れ、あとを追うように母親も世を去った。挿絵は、死んだ後添いの妻との間にできた、ひとりだけの娘がまだ幼かったころ――夫婦の間のごく短い平穏の時期の思い出。這い這いをしている子は、乳飲子にしてはすこし大きすぎるようだが、あたまは古風に禿風。禿は頭の一部、またはぜんぶを剃ることで、赤ん坊は頭熱を下げる方がいいということから、明治になっても乳児には一部に行われていた。しかしすでに江戸時代中期から、女の子の髪を短く剪り揃える髪型を、切禿などと言って、可愛らしいものとされていた。母親は子どもを遊ばせていて、これから乳をやろうとしているところだろうが、大阪控訴院長の妻としては昼日中しどけない姿、というよりほかない、髪は洗ったあとのつくね髪。(大丸 弘) |
|---|---|
| ID No. | D05-027 |
| 出典資料 | 大阪毎日新聞 |
| 発行年月日 | 1893(明治26)年7月23日号 3面 |
| 画家・撮影者 | 槙岡恒房(生没年不詳) |
| 小説のタイトル | 夏木立(3) |
| 作者 | 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | D005:[20~30歳代の女性;年増] D000:[乳児;赤ん坊] D2:[ヘアスタイル] D0ro:[露出;シースルー] D3ob:[帯の締め方;帯の位置] D3hi:[曳裾] Wou:[扇子;団扇;扇風機] |
| 時代区分・年代 | 19世紀終わり;1893(明治26)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 切り禿(きりかむろ);捏ね髪(つくねがみ);脱げかかったきもの;前結び;曳き裾;うちわ;おもちゃ;廊下;手水鉢(ちょうずばち);柄杓(ひしゃく);簀戸(すど);簾戸(すど);葦戸(よしど);簾(すだれ) |
| 男女別 | 女性;女児 |
| 体の部分 | 全身;坐臥 |