近代日本の身装文化(身装画像)
説明 放蕩のため勘当された神戸は御影の大店の若旦那、一念発起して市内の英語学校に入学し、その学校の塾に寄宿する。挿絵は同じ塾生が彼の部屋に遊びに来て、彼にあることないことを耳打ちし、改心した心に揺さぶりをかけようと試みているところ。書生が細かい縞や紺絣のきものを着ているのは全国どこでも同じ、その下にYシャツのカラーやカフスが見えているのも、明治期を通じてのふつうの重ね方で、Tシャツ式のもっと楽な襟のシャツや、襦袢を着ている例は滅多にない。主人公が座布団の代わりに、人力車夫やお嬢さんのショール代わりにもよく見る、裾に太い横縞のあるケットを敷いていて、この柄の毛布が愛用されていた状況がわかる。英語の学習であるはずなのに、身辺の本がすべて和綴じで、おまけに硯(スズリ)まで置いてあるのは、画家の粗漏か。もっとも1880年代くらいでは、横文字の本でも和紙の和綴じが多かったのは事実。(大丸 弘)
ID No. D05-010
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1893(明治26)年3月7日号 3面
画家・撮影者 歌川国峰(1861-1944)
小説のタイトル 鬘草(かづらぐさ)(15)
作者 卍字楼主人
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D4ga:[学生・生徒(男子中学生以上)]
Qkas:[絣]
Vhao:[羽織]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
Vta:[足袋]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
国名 日本
特定地域 兵庫;神戸;御影
キーワード 書生;格子のきもの;ホワイトシャツ;ワイシャツ;ワイシャツの袖;長煙管(きせる);机;和綴じの本;硯(すずり);ペン立て;ブランケット;ケット;膝掛け;襖(ふすま)
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥;横臥