近代日本の身装文化(身装画像)
説明 東京は芝白金の某邸、そのお屋敷で何不自由なく生い育った姉と妹。ただし姉は亡くなった先の奥様の忘れ形見。「御標致(キリョウ)がよくってお人品(ヒトガラ)でお内気でいらっしゃる」のに対し、妹は「束髪づくりの令嬢なり、華美(ハデ)を好まるる気質にや、化粧(ケハ)い衣裳に至るまで総て華やかに飾り立て、婀娜(アダ)け姿振(ナリフ)り眼に立つ為、今年二十歳(ハタチ)を越し給えど尚お十七八に見らるべし、やや活発風を装いて、縁端へ無造作に腰を据え」とある。画面右手、丸窓の障子に手をかけて庭を見やっているのが、その内気な姉君。娘島田に結い上げて、お召し物も妹君に比べるとやや控え目な縞柄。妹の束髪は、「婦人束髪会」などのいう衛生面と合理性を重んじる趣旨とは裏腹の、べつの表情が、ここにはある。(大丸 弘)
ID No. D03-100
出典資料 改進新聞
発行年月日 1891(明治24)年12月5日号 6面
画家・撮影者 橋本周延(楊洲周延)(1838-1912)
小説のタイトル 香炉峯(1)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G043:[縁先;縁端]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhan:[半襟]
D2sim:[島田;高島田]
時代区分・年代 19世紀終わり;1891(明治24)年
国名 日本
特定地域 東京;芝白金
キーワード 縁側;髪飾り;総柄のきもの;高島田;竪縞のきもの
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥