近代日本の身装文化(身装画像)
説明 芝白金辺りに邸を構える大家のお嬢様に、病気見舞いがてらに結婚を申し入れているのは、これも劣らず大きな身代の当主。第16回の冒頭に、「セルの二重合羽(マント)を脱ぎとれば、白縮綿の大襟巻に南部の羽織、御召の小袖、折々袂をトンと突き出してオホンと気取り」云々と、あまり女にモテそうもない男の、贅沢な衣裳付けがある。ここで二重合羽とあるのは、前日の第15回、家令を従えてお嬢様の家の玄関にさしかかる、後ろ姿の男に描かれている二重外套のこと。実際には合羽でも、振り仮名にあるマントでもないが、二重外套の名称はメチャメチャというしかないくらい不統一。病気のお嬢様の夜具は古風な袖付きの掻巻で、赤色の勝った華やかな花柄。ただし枕紙以外、清潔の観念はなかったといってよい。(大丸 弘)
ID No. D03-101
出典資料 改進新聞
発行年月日 1891(明治24)年12月22日号 4面
小説のタイトル 香炉峯(15)
作者 三品藺渓(1857-1937)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K01:[都市・集落の中小道路]
Vob:[帯]
Wkus:[靴下]
Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き]
Jhi:[人と動物;ペットと人]
Vwa:[男性和装外套]
Vhao:[羽織]
Vham:[袴(男性)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1891(明治24)年
国名 日本
特定地域 東京;芝白金
キーワード 格子のきもの;兵児帯;犬;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];紋付き羽織
男女別 男性
体の部分 全身
関連情報 D03-101, D03-102