近代日本の身装文化(身装画像)
説明 登場人物二人の話の中の仮想場面。器量よしの芸者がなにを思ったか学校の教師になりたいと言い出した。口入屋の女将が呆れて、「学校の女教師などに是はと思う程の別嬪は少なく随分化粧(ツク)り立ててもやっと十人並み」とか「束髪とやら云う琉球人見る様な髪にて護謨靴を軋らせ色眼鏡など掛けた所は男か女か判らぬ程」などとくさしている。芸子島田の先生の前のベンチにおとなしく座っている子どもたちは、小学生にしても少し幼なすぎ、上等のきものでありすぎるが、だれもが髪を耳の辺りまで剃り上げて、中には丸坊主や、頂点を河童のように丸く剃った者もいる。もともと子どもは体熱が高いのでのぼせやすく、それを発散させるためと称して、江戸時代には芥子(ケシ)坊主とか、奴とか、唐子とかいうスタイルで、頭を剃ろうとする傾向があった。学制がはじまってからそんなことはなくなったが、明治初年にはいくぶんその遺風があったかもしれない。(大丸 弘)
ID No. D02-058
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1890(明治23)年10月26日号 3面
画家・撮影者 二代目歌川貞広(三谷貞広)(1838-1908)
小説のタイトル 元の鞘(5)
作者 加藤紫芳(紫芳山人)(1856-1923)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H851:[教室]
D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D2sim:[島田;高島田]
Vhao:[羽織]
D012:[男の子(小学生くらい)]
D002:[女の子(小学生くらい)]
D2:[ヘアスタイル]
時代区分・年代 19世紀後半;1890(明治23)年
国名 日本
キーワード 黒板;椅子;ベンチ;芸子島田
男女別 女性;男児;女児
体の部分 全身;坐臥;群像