近代日本の身装文化(身装画像)
説明 縫い上げた晴着に火熨斗(ヒノシ)をしている姑と嫁。ふたりの年齢の差は三十くらいだろうが、同じ丸髷の髷の大きさにずいぶん違いがある。この時代はまだふだん家事をするときも裾を曳いている。二十にもならない歳でこの家に来た嫁には、腕に覚えの姑がそのあと長いあいだ、一日中さし向かいで、必要な技術を教え込むことが多かった。大家族ではそれだけの縫い物の量があったのだ。歯医者へ行く日だけが自由な、楽しい時間だったと、歳をとってから思い出を語る老女もあった。所帯の人数が多ければもちろん、みんなの着るものの世話が主婦だけの手に負えるものではない。主婦が直接手をかけるのは夫のものだけで、これとこれとは腕達者な奥女中の仕事、などと役割が分担され、晴着など外に出すものもあったろう。(大丸 弘)
ID No. C20-056
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1887(明治20)年10月4日号 2面
小説のタイトル 雛鶴艶話(ひなづるえんわ)(11)
作者 一転南柯史(生没年不詳);古川魁蕾子(古川魁蕾士)(古川魁蕾史)(古川精一)(鬼斗生)(斗鬼生)(1854−1908)[閲]
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2ma:[丸髷]
Vka:[掛襟]
D3hi:[曳裾]
Eai:[アイロンがけ;火熨斗]
Esa:[裁縫;裁縫実習;裁縫用具;ミシン]
時代区分・年代 19世紀後半;1887(明治20)年
国名 日本
キーワード 姑と嫁;黒襟;曳き裾;裾の袘(ふき);裁縫箱;糸切り鋏(はさみ);物差し;障子;襖(ふすま)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥