近代日本の身装文化(身装画像)
説明 寄席がはねたあとの遅い時間に、銀座の鉄道馬車道を話しながら行く男女。男は元士族で、いまはスッカリ商人になりきっている。縞のきものに大きな前垂れ、白足袋に、白い鼻緒の畳表の堂島下駄。大店の奉公人は、一冬に五,六足の白足袋を与えられるが、鼻緒の色が足袋にうつりやすいので、多くは白い鼻緒の下駄にする。しかし、そうすると坊主くさいと言って、嫌がる者もあった。女の方はお高祖(コソ)頭巾を覆面のように被って口もとを覆っている。まるで山岡頭巾のよう。いままで寄席の舞台に出ていた女浄瑠璃語りなので、顔を見られたくないため。「濃茶縮緬の一つ紋の羽織の上に綿南部の荒い縞の寝子(ネンネコ)半纏を引きずるばかりに着たり」とあるが、ねんねこの柄が挿絵ではちがっている。(大丸 弘)
ID No. C17-072
出典資料 絵入朝野新聞
発行年月日 1884(明治17)年5月8日号 3面
小説のタイトル 絵半切紅葉色摺(えばんきれもみじのいろずり)(3)
作者 高畠藍泉(三世柳亭種彦)(聴香楼主人)(1838-1885)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vhat:[半天;どてら]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Wge:[下駄;クロッグ]
Wzu:[頭巾;覆面]
時代区分・年代 19世紀後半;1884(明治17)年
国名 日本
特定地域 東京;銀座
キーワード 商人;竪縞のきもの;堂島下駄;御高祖頭巾;おこそ頭巾
男女別 男性;女性
体の部分 全身