近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉これより往診に出かけようと玄関の式台に立つ医師に、見送りの少女が帽子を手渡そうとしている。障子の向こうに薬箪笥が見える。この漆塗りの大きな小抽斗(ヒキダシ)が医者の診察室や薬屋の店先の特色で、昭和のはじめまで街角で見かけられた定斎屋(ジョウサイヤ)は、この小型のものを天秤で担いで廻っていた。見送りの子は頭髪をほとんど剃っているので就学前のはずだから、この絵ではすこし大きすぎる。幼い子の頭を剃る習慣は明治期を通じて廃れてしまうが、これは床屋ではなく母親の仕事。そのころまで夫の髭剃りや月代(サカヤキ)剃りは妻のすべきことだったから、剃刀を使えない女はいなかったという。(大丸 弘)
ID No. C10-024
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1881(明治14)年1月9日号 3面
小説のタイトル 常磐色雪操草紙(8)
作者 夜の鶴
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G023:[日本式玄関構え]
D4is:[医師;看護婦;病人の世話をする人]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D001:[女の幼児(だいたい就学以前)]
D2:[ヘアスタイル]
時代区分・年代 19世紀後半;1877(明治10)年
国名 日本
キーワード 薬屋の店先;薬箪笥(たんす);薬瓶
男女別 男性;女児
体の部分 全身;坐臥