近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉宿場女が、自分を手に入れたと信じている土地の親分を捨てて、想う男と神奈川辺の茶店で落ち合い、駆け落ちの相談をしている。ざんぎり頭の男の羽織っているのは、袖のない一重のマント型の外套らしい。この時期は従来の合羽と、外来のトンビとが入り交じっているので、同時代の人でも正確に名前を言うことはむずかしかったろう。外套には模様のある襟と、胸に飾りの総角(アゲマキ)がついていて、この点は和風。女の髪も名前を決めるのはむずかしい。この時代はたいていの女性は適当に、自分なりに、髪をまとめることができたはずだから。ただし髱(タボ=後ろ髪)が首筋にかぶさるように低いのは、粋で、むしろ品の悪さを示す。左隅の遊び人風の、半天着の男は、豆絞りの手拭いを鼻かけに結んでいる。手拭い被りのうちでも、場所によってはお咎めを受けるおそれのある仕方。(大丸 弘)
ID No. C10-026
出典資料 絵入朝野新聞
発行年月日 1883(明治16)年12月8日号 2面
小説のタイトル 小蝶の夢(6)
作者 高畠藍泉(三世柳亭種彦)(聴香楼主人)(1838-1885)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G01:[店舗 ex.店構え全景,出入りする客,従業員]
D2ni:[日本髪一般]
Vka:[掛襟]
D2ot:[男の髪型]
Vwa:[男性和装外套]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Vmom:[股引]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
Wge:[下駄;クロッグ]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀後半;1877(明治10)年
国名 日本
特定地域 神奈川
キーワード 茶屋;黒襟;散切り;斬髪;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];総角(あげまき);煙管(きせる);豆絞りの手ぬぐい;腹掛け;のめり下駄;ぞうり
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥