近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉番傘を背負って門前に立っている男はこの日の本文と関係ない。番傘にあるように髪結床の主人。丈も裄(ユキ)も短めな盲縞(メクラジマ)のきものに三尺帯を横結びにし、片裾をぐいとつまんだところはどこやらやくざっぽいが、床屋の修行はやくざの修行に似たところもあって、気っ風の荒い人間が多かったようだ。女の髪結とちがって、髪結床から洋風の散髪屋への転換は急速だったので、抵抗や乗り遅れもあった。この親方もこの時代ではもう古い人間といわなければならない。首の詰まりそうな腹掛をし、雪の日なので爪革付きの高下駄を履いている。理髪職人は店でよく高下駄を履いているが、髪結床の時代は床屋はたいてい床の上で屈み、上がり框に腰かけた客の頭を結っていた。(大丸 弘)
ID No. C08-003
出典資料 都新聞
発行年月日 1900(明治33)年6月30日号 3面
画家・撮影者 松本洗耳(1869-1906)
小説のタイトル 実譚 江戸さくら(91)
作者 渡辺黙禅(1870-1945)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wkas:[傘]
D3:[着装態様;着付け;着方・着こなし一般]
Vob:[帯]
Wge:[下駄;クロッグ]
Jki:[気象条件(雨,雪,強風,強い陽射しなど)]
時代区分・年代 19世紀後半;1875(明治8)年
国名 日本
キーワード 髪結床の親方;理髪職人;番傘;盲縞のきもの;めくら縞;三尺帯;腹掛け;爪革付き高下駄
男女別 男性
体の部分 全身