| 説明 | 二十歳をいくらも過ぎていないがひとの世話になっている女。この時代、お妾は自分のことをこう言った。相手は郷里に女房も子もある男で、いっときの相手とたがいに割り切っている間柄。女はいままで丸髷だったが、気を変えて束髪に結ったところ、「矢張り、そういう方が細君らしく見えるね」と誉められたので、それからは束髪でいることにした。女は「一度この髪で写真を撮っておきたいわねえ」と言っている。10(2)の挿絵では、丸髷から束髪への転換期の様子がわかる。束髪の髱(タボ=後ろ髪)がひどく長い。まだ丸髷のときに、女はタボを長くしていた。髱を長くする方が粋に見えるので、商売上がりのこの女は、そのくせが束髪になっても続いているらしい。10(5)で、外で出逢った幼なじみの男を、「マントの下に絣の羽織を着た書生風の二十一二の青年」と書いている。二重外套はマントとは構造が違うが、ザツな言い方ではこうも言ったのだろう。(大丸 弘) |
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| ID No. | A14-028 |
| 出典資料 | 読売新聞 |
| 発行年月日 | 1914(大正3)年2月8日号 1面 |
| 画家・撮影者 | 勝田蕉琴(1879-1963) |
| 小説のタイトル | 春雨(10)(2) |
| 作者 | 田山花袋(1871-1930) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。] D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)] |
| 時代区分・年代 | 20世紀前半;1914(大正3)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 髱(たぼ) |
| 男女別 | 女性 |
| 体の部分 | 上半身 |
| 関連情報 | A14-028, A14-029 |