近代日本の身装文化(身装画像)
説明 死んだ親友の妹の面倒を見ようとする主人公。娘をある女流教育家に托そうと考える。女流教育家は、某女学校の教授で、本年四十何歳かになる老嬢――という。挿絵の右に座っているのがその女性。束髪は眉毛にかぶさるほど前下がりに膨らんでいる。かつてはハイカラの印のようにいわれた廂髪(庇髪)(ヒサシガミ)が、このころは中年の女性にも広く結われるようになっている。というより、束髪を結い馴れた女性たちが、だんだんと年齢を重ねてきた、ということだ。女学校関係者らしく袴を穿き、被布を羽織っている。コートとちがって被布は室内着にもなる。見えにくいが胸元に組紐飾りのあること、背の周りに小襟のあることでコートと区別される。女性は二本の指に指環を嵌めている。指環を何本もの指に嵌めるのは明治時代の習俗。(大丸 弘)
ID No. A13-041
出典資料 読売新聞
発行年月日 1913(大正2)年10月31日号 4面
画家・撮影者 宮川春汀(1873-1914)
小説のタイトル 水蜜桃(49)
作者 江見水蔭(怒濤庵)(1869-1934)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D2hi:[束髪(庇髪など、後期平型の)]
Wme:[眼鏡]
Vhaf:[袴(女性)]
Vhi:[被布]
Wyu:[指輪]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
D1hi:[ひげ]
Wne:[ネクタイ;ネックバンド]
時代区分・年代 20世紀前半;1913(大正2)年
国名 日本
キーワード 女流教育家;組紐飾り;小襟;ちょび髭;縞の背広;ワイシャツ;ホワイトシャツ;立ち襟;スタンドカラー;チョッキ;椅子;テーブル;置物;カーテン
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;坐臥