近代日本の身装文化(身装画像)
説明 千葉の田舎から上京する友人の妹の出迎え。「生憎酷い風雨、マントの裾から絞れるような雫。(……)保彦は洋傘(コウモリ)を前下がりに差しながら立っていた」とある、本文に忠実な挿絵。この男性は三十を少し過ぎている事業家で、いまは仕事から離れているが紳士といわれる身分。説明は単にマントとあるだけなので、ゴム引きの雨合羽なのかどうかわからない。このころの男の外套の多くは二重外套で、マントを着るのは軍人か学生が多かった。本文の中に、着いた妹は「旧式の吾妻コート、紺色のを着て(……)」とある。吾妻コートがはやりはじめてからすでに十五年以上、毎年新しい色、柄のものが宣伝されていた。(大丸 弘)
ID No. A13-039
出典資料 読売新聞
発行年月日 1913(大正2)年10月23日号 4面
画家・撮影者 宮川春汀(1873-1914)
小説のタイトル 水蜜桃(42)
作者 江見水蔭(怒濤庵)(1869-1934)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D016:[中年~初老の男性]
D5am:[雨や雪など、気象条件による服装]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
D1hi:[ひげ]
Vwa:[男性和装外套]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 20世紀前半;1913(大正2)年
国名 日本
キーワード 中折帽子;中折れ帽子;格子の外套;マント;口髭;ちょび髭;洋傘;蝙蝠傘;こうもり傘
男女別 男性
体の部分 上半身