近代日本の身装文化(身装画像)
説明 [都新聞]の売り物、犯罪実話は十年以上人気を保ち続けたが、「雷巳代治」はその最後の方の作品。富岡永洗がきぬぎぬの別れの場面を描いている。出所したての巳代治が廓(クルワ)のなじみの花魁(オイラン)、若竹に久しぶりに会い、別れを惜しむ。見世の式台まで送りに出た若竹は、牛太郞と呼ばれる見世の若い者の前もかまわずに、「しかけ」(=裲襠(ウチカケ))を広げて男の身体を包み、背中に顔を伏せている。この客は、警察に追われて明日の身が知れぬ男だから格別だろうが、こんな場面でも、うぬぼれ客の心をくすぐったにちがいない。男がいま足に引っ掛けようとしているのは流行の下駄――堂島である。彼は羽織ときものも対であって、出所したての人間が札びらを切っているのには訳がありそうだ。(大丸 弘)
ID No. A04-137
出典資料 都新聞
発行年月日 1904(明治37)年11月1日号 1面
画家・撮影者 富岡永洗(藻斎永洗)(1864-1905)
小説のタイトル 探偵実話 雷巳代治(いかづちみよじ)(66)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vhao:[羽織]
Wge:[下駄;クロッグ]
Vuc:[打掛]
時代区分・年代 20世紀初め;1904(明治37)年
国名 日本
キーワード 中折帽子;中折れ帽子;堂島下駄;黒襟;花魁(おいらん);娼妓;遊女;女郎;仕掛け(しかけ);裲襠(うちかけ)
男女別 男性;女性
体の部分 全身