日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05446-A03
題名 継子と竹の子. 継子の釜煮 - 継子苦難型 -
題名(ヨミ) ママコトタケノコ.ママコノカマニ - ママコクナンガタ -
時間 3分44秒
話者 :1886年生
収録年月日 1971-12-04
収録地 富山県小矢部市
収録者 稲田浩二
OWC AB26
日本昔話タイプ 変形【IT274B;継子の訴え-継子と笛型】
話形分類 TA. 継子と笛;ME. 継子と笛
概要 「こども3人おいて、かか、死んだやね。・・・・・また、でかい竹の子になって出た。そで、かたきおわった」
継母が町で、でんでん太鼓や桐の笛を買って来てやるからと言って、三人の継子に難題を言いつける。たあぼ(人名)には、かごで水汲み、あんか(人名)には灰で縄ない、おいじゃ(人名)には、槌の子で庭を掃くことを言いつける。子供たちが、困っていると、隣りの婆がやってきて、あんかにはわらで縄をなって燃やせ、おいじゃにはほうきで庭を掃いて槌の子を庭に放り出しておけ、たあぼには手桶で水を汲んでかごを濡らしておけと言う。継母が戻って、釜に湯を沸かし、棒をわたして、空中にでんでん太鼓や笛を吊り下げ、三人の子を次から次へと棒の上に乗せて、釜の中へつき落とす。死体を竹やぶに捨てると、竹の子が三本生えてくる。父親が、戻って子どもはどうしたのかと問うと、継母は外にいると答える。父親が子どもをさがしに行くと、竹やぶに竹の子が3本生えているので、1本を切ると、「おととけ おととけ 今 おかや 継母ちゅうもんは、ひどいもんじゃねえ、灰で縄なえとおっしゃった」と言う。2本目を切ると、かごで水汲めと言われたと言い、3本目を切ると、槌の子で庭を掃けと言われたと言う。子ども達が殺されたことを知った父親が、継母を叩き、釜で煮殺してやぶへ捨てると、また大きい竹の子が生えた。それで、かたきを討った。