日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05446-A02
題名 舌切り雀, 腰折れ雀 - 成功型 -
題名(ヨミ) シタキリスズメ,コシオレスズメ - セイコウガタ -
時間 4分39秒
話者 :[1894年生]
収録年月日 1971-11-03
収録地 福井県小浜市
収録者 稲田浩二
OWC AB28
日本昔話タイプ 変形. 複合【IT85;舌切り雀】. 【IT365;腰折れ雀】
話形分類 TA. 舌切り雀, 腰折雀;ME. 腰折れ雀
概要 「むかしむかしあるところに、おじいさんと、おばあさんといました。・・・・・一生お爺さんの食うものを、雀があてごうてくれた」
爺は山へ柴刈りに、婆は川へ洗たくに行く。爺が、腰の折れた雀を連れて帰り、育てる。雀が爺、婆の留守中に、せんたくのりをなめたので婆は腹を立てて舌を切って逃がす。爺が戻り、事情を聞いて、翌日、弁当を作ってもらって、「舌切り雀のお宿はどこだハッチョンチョン、ハッチョンチョン」と言って、さがしに行く。山へ行くと、下肥えを持った爺がいて、この肥えを一杯飲めば雀のお宿を教えてやると言うので、爺はそのとおりにして、あの山越えて この山越えて行くと舌切り雀のお宿があると教えられる。次へ行くと、竹伐りがいて、この竹をかめば教えてやると言うので、爺はそのとおりにして、あの山越えてこの山越えて行くと舌切り雀のお宿があると教えられる。爺が舌切り雀のお宿に行っても、舌切り雀は、もう帰らないと言い、育ててもらったお礼のおみやげに、大きな箱と小さい箱を出してくれた。爺が、小さい箱を持って帰ると、宝ものが入っていた。婆は欲深で、翌日、雀のお宿を訪ね、大きい箱をもらって帰り、途中であけてはならないと雀に言われていたのに、あけると、蜂やムカデが出てきて、刺し殺される。翌日、雀が、爺のところへひさごの種をおとしていく。爺がそれを植えると、大きなひょうたんがたくさんなったので、軒につるしておく。雀が、そのひょうたんの中へ爺が一生食えるだけの、お米をあてがってくれた。