日本昔話資料:稲田浩二コレクション
データ番号 Q05333-A03
題名 猫檀家
題名(ヨミ) ネコダンカ
時間 3分28秒
話者 :1906年生
収録地 岡山県阿哲郡神郷町
収録者 稲田浩二
沖野皓一
OWC AB43
日本昔話タイプ 【IT386;猫檀家】
話形分類 TA. 猫檀家;ME. 猫檀家
概要 昔々山奥に荒れた寺に風来坊主がきて住んでいた。坊主は猫をかっていた。猫は毎夜外出する。ある夜、あとをつけてみると、手ぬぐいをほうかむりにして山に行く。そして朝になればいつもの姿で戻っているのである。坊主はきもちがわるくなって、猫にひまをだすことにする。それを伝えると猫は、恩返しがしたいので、いついつ長者の娘が死ぬから、そこに来てほしいという。行ってみると、他の坊さんがおがんでいるが、棺桶が上に上がっておりてこない。風とう坊主がおがむと下がり、立派なお坊さんがおがむと上がる。そこで主人は風とう坊主に葬式を頼み、坊主は以後、いい寺に住み、猫は恩返しをした。