近代日本の身装文化(身装画像)
説明 久能山東照宮に参詣の主人公の娘が、去年箱根姥子で会った百姓老人に再会して驚いている。高髷の娘は脱いだ肩掛けを腕にかけ、手提袋と日傘を持っている。履いて居るのは小町型の塗下駄。抉りのないぽっくりのように見えるが、ふつうこの年齢ではぽっくりは履かない。手に持っているのは現代の目で見るとハンドバッグのようだが、この時代はまだ布製の、三保袋とか千代田袋とか名付けられた、信玄袋風の手提げが愛用されていた。旅拵えの年寄りは申し訳ばかりの小さな丁髷をつけ、ご時勢に遅れた老人を強調。ただし腰に吊した鞄、蝙蝠傘はさすがに新時代風。左端の百姓と子守の少女はこの土地の者だろう。右の三人は前回のはなしの受け継ぎで、巡査に引き立てられる掏摸の夫婦。(大丸 弘)
ID No. N97-004
出典資料 報知新聞
発行年月日 1897(明治30)年7月25日号 1面
画家・撮影者 鈴木華邨(1860-1919)
小説のタイトル 日の出島:去年の人
作者 村井弦斎(1863-1927)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2sim:[島田;高島田]
Vhao:[羽織]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Whu:[袋物]
Wkas:[傘]
Wge:[下駄;クロッグ]
D5ry:[旅装;旅姿;旅装束]
D2ch:[丁髷]
Jko:[子守り;子守っこ]
時代区分・年代 19世紀終わり;1897(明治30)年
国名 日本
キーワード 高島田;肩掛け;手提げ袋;小町下駄;百姓;風車
男女別 男性;女性;女児
体の部分 全身