近代日本の身装文化(身装画像)
説明 本文では主人公の娘が障子も襖もたてきって、風も入らない部屋の中にじっとしていることになっているのに、画家は風通しの良さそうな夏座敷を、縁先の庭の石組みや、机の前の丸窓に覗いている芭蕉の葉までも描いている。思う人の冷たい態度に気を腐らせている娘が、閉め切った部屋に閉じこもっているのを、うすうす娘の思いを察している母親が、涼しい風に当たり海や山の景色でも見れば、気分も爽快(サッパリ)となるよと、妹や客たちの待っている二階に伴う――というのがこの日の筋。となると、画家はどうやら、作者の意図をあまり理解しないままでこの日の挿絵を描いたことになる。娘の結っているのは上巻の束髪。前髪を垂らすのもよく見るスタイルだが、文字資料にはあまり出てこない。(大丸 弘)
ID No. N96-002
出典資料 都新聞
発行年月日 1896(明治29)年8月12日号 1面
小説のタイトル 太平洋(16)
作者 遅塚麗水(1866-1942)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
K57:[庭園]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1896(明治29)年
国名 日本
キーワード 丸窓;文机(ふづくえ);筆立て;廊下;上げ巻;前髪;総柄のきもの;お太鼓結び;座布団;うちわ;頬杖を突く
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥